【5月7日に終わるブログ 10日目】付き添い
※本記事は2021年4月10日に店長ブログアワード2021としてガールズヘブンに掲載された【付き添い】を加筆修正したものとなります。
今日は前回の【5月7日に終わるブログ 9日目】で触れた2つ思い出した内の2つめ。
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20代後半のある日、大阪の美容整形のクリニックに付き添いで行ったことがあります。
当時お付き合いしていた人は一重瞼で、普段から二重にするためによくアイプチを使っていました。
コンプレックスだったのか単に可愛く見せたかっただけなのか…まあ私に可愛いと思ってもらいたくて労力を割いていたのだとしたらそれはそれで愛おしく思いますが、私は彼女の一重を一度も気にしたことなんてなかったのに。
で、もうお分かりでしょうけど、ある日「二重にする手術をしたいんだけどどう思う?」と聞かれ、遠回しに否定の言葉を伝えはしたものの結局は手術を受けると。
ところで意見を聞いてくる人って聞いてくる時点で既に自分の中でほぼ決めてませんか?
きっとこのときも私が何と言っても同じだったのでしょう。「ならば別れる」くらいの言葉なら別だったのかもしれませんが。
さて手術当日、独りで行くのは怖いということで先に述べたように付き添いで一緒に大阪へ赴きました。
施術を終えて出てきた彼女は瞼が少し腫れていてちょっぴり涙目。術後の痛みからか、怖かったからなのか、もしくは嬉し涙か。聞けなかったので今でもよく分かりません。
ただ「あんまり変わってないな…」というのがその時の私の素直な感想です。実際、暫く経ってから元に戻ってないか?と感じましたし。でも最後の最後まで口に出すことはなかった。
神戸への帰り道、日差しも全くきつくない中、真っ黒のサングラスをかけてうつむき加減な女性の手を引いて歩く姿は周りからどのように見えていたんでしょうか…そんな少し肌寒い秋の日の思い出話でした。